奨学金(学生ローン)は一括返済すべき?【返済者の体験談】

こんにちは、ぱーぷる侍です。

今回は、「奨学金」について書いてきます。

大学生の時に親から学費を払ってもらっている友人を見ていいな、と思った記憶はありませんか。

もしくは、あなたが親から学費を支払ってもらっていたのであれば、次に会った際にはぜひ感謝してください。

奨学金つまり学生ローンは、お金を理由に学習の機会を諦めることを防ぐために効果的な仕組みです。

しかし、奨学金とカッコいい名前がついていても、やはりローンなので「借金」です。

今回は、拙者の奨学金返済をする際に考えたことについて、思考を整理し、奨学金は一括返済するべきか否かについて書いていきます。

この記事をおすすめする人
  • 奨学金の返済方法に悩んでいる人
  • 奨学金を返済中の方
  • これから奨学金を借りようと考えている学生
この記事を書いた侍
ぱーぷる侍
  • 外資系コンサル会社の管理職
  • わくわくブログを2020年9月に開設
  • 大学時代は奨学金500万円
  • 奨学金滞納歴:有

(@purple_wakuwaku)

各自の金銭的状況は違いますので、奨学金の返済は計画的かつ自己責任でお願いします。

目次

奨学金(学生ローン)とは?

まずは奨学金の意味についてみてみましょう。

日本の奨学金として有名な機関のJASSO(独立行政法人日本学生支援機構)によると、以下のように定義されています。

経済的理由で修学が困難な優れた学生に学資の貸与を行い、また、経済・社会情勢等を踏まえ、学生等が安心して学べるよう、「貸与」または「給付」する制度です。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO) | JASSOの奨学金とは

つまり、経済的な理由があったとしても安心して学習できるよう、金銭的な援助を行う仕組みです。

また奨学金には、「貸与型」の奨学金と「給付型」の奨学金があります
漢字からイメージできると思いますが、簡単に2種類の奨学金を比較してみます。

貸与型
給付型
  • 返済の義務がある奨学金
  • 基本ほとんどの方が応募できる
  • 返済の義務がない奨学金
  • 家庭の収入状況や学業の成績等の厳しい審査基準を満たす場合活用可能

拙者は、大学生時代に貸与型の奨学金を約500万円分、給与型の奨学金を約120万円分支援いただき大学と留学に行くことができました。

今回は、この体験に基づいた、論理や感情論にも触れながら語っていきます。

奨学金(学生ローン)返済での失敗談

奨学金は借金です。その点をしっかり理解することが非常に重要です。

なぜなら、18歳、19歳くらいの時に学業のためにお金を借りることがどのように影響があるのかは考えることがないかと思います。

借金なので、借りた分は返さないといけません。また借りた額に利子がついているため、借りた額よりも多い金額を返済する必要があります。(無利子の奨学金もありますが、一般的に利子があります。)

また、JASSOが出しているレポートによると平成30年度末には7.2%の方が、奨学金の返済を延滞しているようです。

つまりは、大丈夫だと思っても14人に1人は延滞していることがわかります。

出典:JASSO | 返還金の回収状況及び平成30年度業務実績の評価について

まさかの返済を延滞

拙者は、まさに奨学金の返済に関しては失敗しています。

https://twitter.com/purple_wakuwaku/status/1336222733760299009
14人のうちの1人になってしまいました。

軽いノリで書いていますが、こちらは結構シビアです。

拙者は、大学の授業料を支払うため合計約500万円ほどの奨学金を借りていました。

大学側で用意されていた奨学金制度を活用し、大手銀行から奨学金の貸与を受けました。

しかし、いざ大学を卒業するとなると仕組もしっかりと理解していなかったため、最初からしくじりました。

メインバンクと貸与型奨学金の銀行口座が異なっていたため、返済に必要な金額が口座に不足していたことを2回延滞してから気づきました。

今考えてみればバカなことですが、当時はこれが与える影響についてはそこまで重く考えていませんでした。

奨学金返済の延滞によってブラックリストへ

奨学金返済を延滞してしまうと、ブラックリストに載ってしまうといわれています。

奨学金だけでなく、携帯電話の料金やクレジットカードの支払い等も滞ると同じような現象になると、言われたりしますね。

また、このブラックリストが厄介なのが、直接連絡があってあなたはブラックリストに載っていますよと案内が来るわけでもないので、実際のところはどうなのかは理解することができません。

社会人になってからクレジットカードを作ろうと申請すると、ことごとく審査に落ちました。

ある程度名前の知られている外資系コンサルティング会社で働いているため、社会的信用があるにも関わらず、楽天カードやOricoカード等比較的、審査に通りやすいといわれているカードの審査に落ちました。

ぱーぷる侍

この時は結構ショックでした。

色々と調べてみるとブラックリストには、約2年間ほど名前が載るとのことでした。

そのため、拙者は社会人の最初の2年間はクレジットカードを持てず、信用を勝ち取るためコツコツと奨学金の返済に充てました。

結果、2年後に無事に楽天カードを作ることができたので、無事にブラックリストから脱出できました。

ぱーぷる侍

自分自身がブラックリストになってしまったかは、信用機関に対して情報開示の依頼をすることで調べることができるようですね。以下の記事にやり方が書いてありました。

奨学金を一括返済した理由:借金を持ちたくない

拙者は残額300万円の奨学金を一括返済しました。

その理由は、いたってシンプル。

借金を持ち続けるのが嫌だったから

拙者の奨学金の金利は1.95%でした。

そのため、論理的に考えると一括返済せずに、その分を一括投資で米国S&P500インデックスファンドに投資すればそれ以上のリターンを期待できたはずです。

米国S&P500インデックスファンドは手堅くいっても最低でも4%のリターンは期待できると言われています。

しかし、「心の平安」を確保するという観点では、将来は何が起きるのかはわからないため返済できるときに返済し、自己資本比率を100%にしておきたい気持ちが優先しました。

また、借金に対して利子を払い続けるのも損している気持ちになり、非常に嫌だったため、20年の奨学金を5年ですべて返済しました。

実は以下のツイートのように、一括返済を後悔していたこともありましたが、改めて考えた結果、一括返済して良かったと本当に思っています。

考えは日々変わります!
ぱーぷる侍

今では、500万円の借金から開放され、非常に気持ちよく毎日を過ごせています。

奨学金を一括返済を検討時の注意事項

拙者が途中で奨学金を一括返済したからと言って、誰でもが真似すればいいのかというとそうではありません。

是非とも、あなた自身の状況を考えてから行動してください。

一括返済を検討している人が注意すべき事項を大きな点を3つだけ挙げておきます。

注意点① 家計の管理はできているか

注意点①は、家計簿をつけているかどうかです。

家計状況が分からなければ、今お金を一括で返済すべきか否かは見えません。

毎月の収入と支出が分からなければ、1年でどれくらい貯められるかもわかりませんし、家計状況が悪化しているかもわかりません。

当たり前ですが、家計が毎月赤字なのに目の前の家計のことを放置し、一括返済なんてありえません。

注意点② 生活防衛資金は確保しているか

注意点の2つ目は、生活防衛資金を確保しているかどうかです。

毎月の支出額が分かれば、何かあった時のためにお金を貯めておく必要があります。

例えば、会社を退職になった場合、けがをした場合、震災が起きた場合、など日々リスクはたくさんあります。この何か起きた時のために、お金をしっかりと用意しておく必要があります。

一般的には、生活防衛資金は支出の6か月分~24か月分を確保しておくと安心だと言われています。

ぱーぷる侍

拙者は、1年分を生活防衛資金として用意しているでござる。

つまり、何かあった時のことを考えて、もし生活防衛資金の確保ができていなければ、奨学金、学生ローンを一括返済は控えた方が良いかと思います。

注意点③ 奨学金よりも高い利息の借金はないか

では、家計管理もできていて、生活防衛資金も貯めている場合は、一括返済してもいいのか?

ぱーぷる侍

ちょっとまって、早まるなでござる!

他に借金がないか、確認してください。

車のローンやリボ払いなど、もしそちらがあるのであれば状況を確認しましょう。

基本的には奨学金の金利は非常に低いです。JASSOによると、最大3%、直近では0.268%です。

しかし、他の借金の金利はもっと高い場合があります。

金利が高いと、返済に必要な利息額も高くなるため、まずは金利の高い方の借金を返済する方を優先した方がよいです。

ぱーぷる侍

冷静に状況を把握することが、大切でござる!

まとめ:奨学金の返済は自分の大切にしたいこと次第

今回は、奨学金は一括で返済するべきかについて紹介しました。

普段考えないトピックだったかもしれませんが、「お金」という重要な内容ですので、該当する方はぜひ一度奨学金について考えてみてください。

Try it!
  • 返済プランを確認し、残額と利息を調べてみよう
  • 奨学金を返済することで得られることを金銭面・非金銭面から考えてみよう
今日から試せるよ

奨学金は、誰でも教育にたどり着くためのとても大切な仕組みだと思います。

そのため、しっかりと学びを得た後に、気持ちよく返済できるよう、奨学金と向き合っていきましょう。

ぱーぷる侍

Best is yet to come!
それでは、今日もわくわく行くでござる~!!

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この記事を書いた人

「そこに愛はあるんかい?」をモットーに外資系コンサルティング会社で働いています。皆さんの人生にワクワクを育てるために毎日ブログを書いています。

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